【南海トラフ】とは? 巨大地震と津波の関係について

災害への備え!防災情報

南海トラフとは

南海トラフは駿河トラフにつながっている活断層で、駿河湾から沖縄の琉球海溝にまで達している最大級の活断層です。フィリピン海プレートがユーラシアプレートにぶつかって沈み込んでいるのでとても活発な活断層なのです。

この南海トラフの活動によって起こる地震は非常に大きい事が知られていて、そのマグニチュードは8以上の巨大地震が多く、何百年かの周期(100年~200年に一度)で起こっているので、現在最も危険だと言われている活断層だと言われています。

過去に起こった巨大地震には東海地震や東南海地震や南海地震などがありますが、現在のところ周期が重なっているにも関わらず、いまだに地震が起こっていないので防災意識を高める必要があると言われています。

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南海トラフで起こる巨大地震で恐ろしいのは「連動」して起こる地震だとされていて、過去に起こった巨大地震はいずれも連動して起こっているためにその被害は甚大なものでした。そのため地震はもちろんの事巨大な津波も予想されています。

もしも連動型の巨大地震が起こった場合、駿河トラフの付近から琉球海溝までのおよそ1000キロもある活断層が次々と破壊される事になるため、万が一起こったらマグニチュード9以上の巨大地震が襲う可能性があると予想されているのです。

しかも南海トラフで起こった巨大地震の場合で恐ろしいのは全ての活断層が連動して起こらなかった場合でもM9クラスの巨大地震が数回起こるとも言われているので、もしもの時のための備えや避難の訓練などをしっかりとした方が少しは安心できるかもしれません。

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南海トラフの場所と深さ

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南海トラフは日本にあるトラフの中でも最大級のもので、場所は四国の南に位置しています。四国の徳島県から高知県の端っこまでの長さがあります。もちろん南海トラフはさらに本州の相模トラフにまで達しているので、相当な長さであると言えますよね。

でも全てを含めて南海トラフというのではなく、四国の南に位置している部分を南海トラフという言い方をします。水深はかなり深く水深4,000mもの深さがあります。南海トラフはフィリピン海プレートとユーラシアプレートが衝突している沈み込み地帯と言われる場所なのです。

南海トラフが何かのはずみでボンっ! と外れると巨大地震が起こるわけですが、年間でおよそ6cm程北西方向に移動してできていて、これがいつ外れるかについては予測がつかないというのが本音でしょう。

ちなみに南海トラフが巨大地震を起こした時に何が怖いのかというと、南海トラフのトラフ軸が富士山に近い事かもしれません。富士山の噴火への影響がないとは言えないと考えるとちょっと怖い気がするのは当然ですよね。

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南海トラフの地震が来る確率

過去に南海トラフで起こった巨大地震はそれほど多くはありませんが、起きた時には相当な被害を出すほどの巨大地震である事には変わりはありません。

前回起こったのは1946年に起こった昭和南海地震です。この地震から71年が経過しているのですが、実は南海トラフでの地震の発生予想はおよそ100年~200年と言われているので、まだまだじゃない! なんて思うかもしれませんね。

ところが気象庁や地震予想をしている学者の方々の予想では、30年以内に南海トラフ巨大地震が発生する確率は、およそ70%程度であると予想しているようです。意外と高い確率だと言えるかもしれません。

中には10年以内に南海トラフで巨大地震が発生する確率は、およそ10%~30%だという学者もいるようですので、自分が暮らしている地域のハザードマップなどをしっかりと確認しておくといいかもしれません。

南海トラフの地震で起こる津波の被害予想

南海トラフで巨大地震が起こった場合にどのような被害があるのかについてを、しっかりと確認しておく必要があります。中でも津波の被害に関してはかなり深刻な被害が出る事が予想されるようです。

ちなみに高知県のホームページによると、最大クラスの津波が予想されると記載されていますが、そのまま伝えると”現時点の最新の科学的知見に基づく発生しうる最大クラスの地震・津波”が予想されると報告されています。

また、南海トラフの津波予想を見てみると次の通りになりました。例えばここ高知県高知市の場合は最大津波16mと予想されているようです。かなり高いですが16mというとビルやマンションの4階くらいに相当するようですね。

高知県土佐市だと最大津波の高さが24mの予想となっていますから、相当な高さのビルに避難しないとダメという事ですよね。須崎氏で25mの予想、土佐清水市になると34mの津波が予想されているようです。高知県の予想は次の通りです。

  • 高知市 16m
  • 室戸市 24m
  • 安芸市 16m
  • 南国市 16m
  • 土佐市 24m
  • 須崎市 25m
  • 宿毛市 25m
  • 土佐清水市 34m
  • 四万十市 22m
  • 香南市 15m
  • 香美市 0m
  • 安芸郡東洋町 19m
  • 安芸郡奈半利町 16m
  • 安芸郡田野町 13m
  • 安芸郡北川村 14m
  • 安芸郡馬路村 0m
  • 安芸郡芸西村 14m
  • 長岡郡本山町 0m
  • 長岡郡大豊町 0m
  • 土佐郡土佐町 0m
  • 土佐郡大川村 0m
  • 吾川郡仁淀川町 0m
  • 吾川郡中土佐町 0m
  • 高岡郡佐川町 0m
  • 高岡郡越知町 0m
  • 高岡郡梼原町 0m
  • 高岡郡日高村 0m
  • 高岡郡津野町 0m
  • 高岡郡四万十町 31m
  • 幡多郡大月町 27m
  • 幡多郡三原村 0m
  • 幡多郡黒潮町 34m

南海トラフ巨大地震と富士山の噴火の関係

WikiImages / Pixabay

一番怖いと思うのは南海トラフで巨大地震が起こった時の富士山の噴火についてです。なぜならば過去に起きた巨大地震が富士山の噴火と関係しているという話があるからです。

歴史の中でも巨大地震と富士山の噴火について記されていますが、江戸時代の日本では南海トラフ巨大地震が発生し、南海トラフ巨大地震が起こったわずか1年後に富士山が大噴火したという事実があるのです。

南海トラフ巨大地震が起こったのは1708年10月です。そして富士山の大噴火(宝永の大噴火)が起きたのが翌年の12月の事でした。当時日本は江戸時代で東南海の地域では巨大地震と巨大津波が遅い、江戸では大噴火で灰まみれとなってしまったのです。

まさに未曽有の大災害の連鎖が起こった状態なわけですね。もしも現代の日本でこんな事が起こってしまったらどうなってしまうのか、予測をする事すら怖いですよね。

だからこそいざという時のために備えておく必要があるのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は南海トラフについてのお話しと、もしも南海トラフ巨大地震が発生した場合の高知県の津波の予想についてをご紹介いたしました。

関東地方の方はあまり関係が無いなんて安心している方もいらっしゃるかもしれませんが、富士山の噴火に関係している可能性があるので、そういう意味では日本中で注意しなくてはならない場所という事になるのかもしれませんね。

備えあれば憂いなしと言いますから、できるだけ家族で避難場所や避難方法そして連絡方法などについてを話し合い、いざと言う時のために様々な防災グッズなどを準備しておくといいかもしれません。

参考サイト:Wikipedia 地震調査研究推進本部 気象庁他 朝日新聞DIGITAL

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