【南海地震への備え】東日本大震災の動画を見て最近思う事
忘れもしない2011年3月11日は、娘が生後6か月の曇った日だった。
テレビをつけた時にどこの番組でも地震のニュース一色でした。私は当時からあまりテレビを見る人ではありませんでしたので、地震が来た事すら全く知らない状態だったのを覚えています。
当時旦那だった人はこれから仕事に行く予定だったので、バタバタしていたのを覚えています。元旦那に「なんだか東北ではすごい地震がきたみたいだよ」と話すと、焦ってテレビを見に来ました。
ちょうどそのころ、テレビでは津波が押し寄せてくるかもしれないというお話をしていたのですが、実際にはまだ津波は到達してはいませんでした。ところが数分経ったらあっという間に水が……。
そこは以前私が前々旦那と一緒に岩手に墓参りに行った時に寄った場所でした。港で立体駐車場があって港にあった食事処で海鮮丼などを食べたところです。
そこへ一気に水が押し寄せてきた光景には心底驚いてしまいました。当然出てくる言葉は「うそー!」「ナニコレ!」な状態。
あれから7年。まだ東日本大震災の爪痕は残っています。多くの方々がいまだに避難所生活をしているし、風評被害も残っているかもしれません。
最近、私は南海地震の事が頭から離れないので、毎日のように東日本大震災の映像を繰り返し見ては、どこにどんな風に水が流れるのかなどについてを見たりしています。
そこで思ったというか気づいた事があったのです。それは防災の放送のやり方でした。
ある土地では津波が20センチだと言って避難を呼び掛けていました。ところがそこからわずか数分後には、津波が6Mに変更されましたので高台に逃げてくださいというものだった。
この時まだ街の中には歩いて海岸を見ている人もいて、とうていこれから来るであろう大津波を予想して逃げようとしている方は少なかったのです。
車もまだバンバン走っていましたし、信じられない状況ばかりでした。私が思ったのは防災無線の呼びかけのやり方です。
なぜあんなにのんびりした言い方をしていたのだろう?もうそこまで津波が来ているのだから「おーい!津波だー!逃げろー!」と放送しなかったのか?
何でもいいから今すぐ逃げろー!と半鐘でもガンガンならせば、誰だって「これは危険だ」とすぐに逃げたのではなかろうか?
どこの防災無線も「こちらはーーーーー、〇ー〇ー地区のーーーー防災ーーーーーなんちゃらですーーーーー
ただいまーーーーー、当地方にぃーーーーーー津波ーーーーーけいほーがーーーーはつれーーーーーーされてーーーーいます
これじゃオオカミと羊飼いの少年です。何を言っても今更なのはわかるけれど、あの時、ガンガンと半鐘を鳴らして「にげろーーーーー!」と叫んだら、もっとたくさんの人が助かったのでは?
そう思えて仕方がないのです。だから南海地震の時はお上品にしていなくても良いから「にげろーーーーー!とにかく高台へ急げーーーー!」と叫んで欲しいですね。
そしたら全員が危険だと察知してすぐに行動を起こすと思います。何かの関係でゆっくりとしなくてはならないのはわかるけれど、生き死にが決まる時に上品にしなくても良いと思う。
誰も「あんな下品な言い方して」なんて言わないだろうと思うのですね。
今学校でも南海地震の時の話やアンケートがバンバン入っています。当然不安にはなりますが、大きな地震がきたらすぐに逃げようとは思っています。
娘を残して死ぬのもごめんだし、ましてや娘が巻き込まれるのも防ぎたい。そしてできれば地域の人全員が生きられるようにして欲しいです。
いくら津波タワーなんて作ったって、住民が「またか……どうせ10センチだろ」なんて考えてしまったら困ります。
だから南海地震の時は防災無線で思いっきり叫んで欲しいです。「にげろーー!津波だぞーーー!高台に逃げろーー!」と叫んで欲しいですね。