【相模トラフ】ってなに? どこにあるの? 地震との関係は?

災害への備え!防災情報

相模トラフという名前は新聞や雑誌などでよく耳にしたり目にしたりしますよね?でもこれってどういうものなのかはあまり知らないという方に、是非チェックしていただきたいので調べてみました。意外と知らない地震の知識です。

相模トラフとは

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相模トラフとは伊豆付近から房総半島の下部分を通り太平洋は小笠原付近にまで伸びている海底の谷の事を言い、現在も動き続けている活断層の事を言います。

相模トラフは太平洋プレートとフィリピン海プレートと北米プレート(北アメリカプレート)と接している複雑な活断層で、北米プレートの下とフィリピン海プレートの下に潜り込んでできているだけではなく、ユーラシアプレートとも接しているという世界でも珍しい複雑な活断層なのです。

そのため相模トラフ付近というのは地震多発地帯で、これまで関東付近で起きているほぼ全ての大きな地震や群発地震に関連があると言われている活断層で、現在も大きな地震や火山活動などに影響を与えるとして研究が行われています。

さらに最近では相模トラフの活断層が首都圏の下に潜り込んでいるのではないか?という報告もあり、今後は首都圏を中心とした直下型の地震の発生の懸念などもあるようで、専門家などが必死に調査をしているとの事だそうです。

また、相模トラフはひょっとしたら4つのプレートではなくて、5つのプレートに関係する世界でも貴重な活断層を持つトラフである可能性がある事も最近の調査でわかってきているのだそうです。

いずれにしても今後の活断層の動きや東日本大震災などの影響によるプレート同士の力関係などにも注目して、いざという時に備えるなどをしておいた方が良さそうな気はいたします。

というのもいくら研究チームが相模トラフについての調査を徹底したとしても、巨大な地震や火山活動への影響などを防ぐ事はできません。なので結局は知識を身に付けて自分で家族を守るしかないからです。

相模トラフが関連した地震について

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相模トラフと一言で言ってもなかなかわからないですよね。相模トラフというのは場所的に言うと静岡県付近にある、フィリピン海プレートと北アメリカプレートの下の部分にある境界線のようなものです。

北アメリカプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込んでいるのですが、この位置にある相模トラフに長年のひずみが蓄積していて、このひずみがポン! と外れると大地が揺れ、これを私たちは地震と呼んでいる事になりますね。

日本では地震の名前ばかりが出てくるのであまりトラフという言葉には敏感ではないかもしれませんが、相模トラフが関係している地震の代表的なものが「関東大震災」です。未曾有の大震災として人々に恐れられていますよね。

ちょうどお昼時に起きたために二次災害で大火災が起こり、何万人という犠牲者を出してしまった地震でもあります。相模プレートで起こる地震の多くは直下型なので、被害が大きくなってしまう原因ともいえるかもしれません。

最近では千葉県東方沖地震が1987年に怒っていますから、次はいつ起こるのかとひやひやしているというのが現実かもしれません。ただ発生間隔は意外と長く180年~590年に1度と言われています。

大正時代に起きた関東大震災から数えると、94年経過しているのでまだまだ大丈夫かと思いたいですが、こればかりは予想が難しいので日々研究者の方々が観察をしてくれているわけです。ありがたいですね。

相模トラフと南海トラフの関係

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相模トラフと南海トラフというのは離れた場所のように感じますよね。でも実は意外と近い場所にあるのです! 南海トラフはフィリピン海プレートとユーラシアプレートが接している部分にあります。

ただかなり深い水深にあるのが南海トラフです。その深さは4,000mなので表面に近い場所にある相模トラフで地震があってもあまり影響はしなさそうに感じますよね。でももしも南海トラフで地震が発生したら? 影響が無いとは言えません。

ちなみに朝日新聞の記事によると、1495年頃の地層を見ると大津波に襲われた可能性がある事がわかっています。これ実は相模トラフで起こった地震の影響で南海トラフ地震が起こったために起こった大津波の可能性が高いのだそうです。

つまり相模トラフで起こった地震も南海トラフ地震に影響を及ぼす可能性が高いという事になりますよね。つまりどちらの境界で起こった地震であっても、多少の影響を与え合うという事になるのです。

過去の津波や地層を調べたところによると、どちらかの地震が起こってから3年~4年程度でどちらかで再び地震が起きているので、どちらが起こっても恐怖は同じですよね……。

相模トラフの地震による津波について

Kanenori / Pixabay

 

東日本大震災でも驚くほどの大津波が襲ってきましたが、相模トラフで起こった巨大地震による津波の予想は、最大10~18メートルとされているようです。あくまで可能性なので何とも言えませんが、津波の可能性が無いとは言い切れないようです。

2000年~3000年に一度と言われる巨大地震が来た場合は、最大で18メートルの津波が予想されているようなので、逃げる場所や非難する場所そして避難ルートなどを家族で話し合っておくといいかもしれません。

もちろん大きな地震が起きたからといって確実に津波が来るとは言い切れませんが、特に大きな揺れが予想される地域でもある沼津や熱海、三島、裾野、伊豆、伊豆半島はしっかりとした備えが必要だと言えるかもしれません。

現在では防潮堤などの工事も計画されたりしているようなのですが、景観の問題があるようでどうなるのかがわからないですが、できたら命を優先してもらいたいというのが本音です。

相模トラフの深さと被害想定

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相模トラフの深さは1,000メートルです。全長は約250kmとなっていて南海トラフと比べると浅い場所にあります。浅いからといって被害があまりないというのではなく、浅いからこそ起こる被害がある事を頭に入れておきましょう。

そして相模トラフをはじめとしてプレートとプレートの境界部分には、毎日ひずみが蓄積していくわけですが、このひずみがいつ外れてしまうのかについての予測は大変難しいのが現実です。

200年~なんていっていても、過去には数十年(30年~40年間隔)の短い間隔で大きな地震が起こっていた事もあるので、常に備えておく事が必要だというのがわかりますね。

さらに気象庁ではひずみ記録に異常が現れている事を公表しています。もちろんこれが巨大地震に関係しているとは言えませんが、東日本大震災が影響している可能性や他の地震や変動が影響しているのかもしれませんし何とも言えないのです。

常にいつ起こっても対応ができるように普段から必要なものを備えておいたり、避難所の確認や避難経路の確認などを話し合っておくといいですね。

まとめ

いかがでしたか? 相模トラフは比較的浅いプレートとプレートの境界線である事、さらに巨大地震がいつ起こるのかの予測が難しい事などがわかりましたね。

そして南海トラフとの関係についてや大津波の可能性についてもわかりました。わかっていてもいつ来るのかの予測は難しいので、いつ起こっても慌てなくて済むようにしっかりと備えておく事をおすすめします。

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参考サイト:Wikipedia 地震調査研究推進本部 気象庁他

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