避難先でお年寄りと子供が共存するために必要な事

災害への備え!防災情報

皆仲良くというわけにはいかないものですね!

被災した方は老若男女を問わず避難所で共同生活をしなくてはならなくなります。ほんの数日だけなら問題は無いかもしれませんが、状況によっては長期化する可能性だって捨てきれません。

もしも長引いてしまったらどうなると思いますか? 今回は、実際に東日本大震災の時の話や阪神淡路大震災の時の被災者の話を聞いた話から、長期化する事によってどのような事に気をつけるべきなのかについてを簡単に説明しています。

大勢の被災者と一緒に過ごすのは大変!

geralt / Pixabay

避難所で過ごすという事は不特定多数の大勢の人たちの中で生活をしなくてはならないという事です。

大勢で楽しくワイワイする方が良いという人もいるかもしれませんが、それが毎日自分たちの家で過ごせるようになるまでの長い時間だったらそんな事を言っていられるでしょうか?

普通の感覚の人ならば「自分の家でゆっくりとしたい」とか「他人と一緒は疲れるから嫌だ」とか感じるはずです。

このページでは避難所で過ごす時にどのようにして快適に過ごす事ができるのかについてをまとめてみました。

特に精神面での打撃はかなりのものだと思うので、お年寄りから子供までが一緒に暮らす時の注意点や季節によっての体調管理や衛生面などについてをまとめてあります。

どれも実際に被災した方々の意見などをまとめたもので、今後もこの項目については増える可能性がある事もご理解くださいませ。

衛生面に気をつける

HypnoArt / Pixabay

避難所で生活をするとなると、不特定多数の人たちと一緒に生活を共にしなくてはならなくなるので、どうしても不衛生になってしまいますよね。

たくさんの人がいるからこそ気を遣わなくてはならないのですが、たくさんいるからこそ気を遣わなくなってしまうのも人間の不思議なところです。

特に東日本大震災の時には津波という二次災害が起こった事によって衛生面というのはかなり厳しかったと言えるのではないでしょうか。

まず、ライフラインが破壊されてしまった場合は水というものが大変貴重になってきます。水がないと手を洗うとか顔を洗う事にも困ってしまいますね。

それにお風呂などもなかなか入れないでしょうから当然そういった面でも不衛生になってしまいがちです。

Free-Photos / Pixabay

不衛生な環境にいると風邪などの伝染病が流行したりするので、特にお年寄りや小さなお子さんは病気などにかかってしまったりするので気を付けたいものです。

特に不衛生になりやすいのがトイレではないでしょうか?東日本大震災でもそうだったようですが、トイレで水が流せない簡易トイレだったので使用した後のペーパーなどがあふれてしまって大変だったようです。

なのでトイレをした後のペーパーなどはビニール袋などに入れてトイレには入れないなどの工夫も必要かもしれませんね。こういう時にビニール袋というのはとても便利なものに変わります。

また、お風呂などに入れなくても身体くらいは拭きたいと思うものですが、寒い時期などは身体を拭く事によって風邪などをひいてしま可能性もあるので、手や顔など不衛生になったら困る部分だけでもキレイに保つと良いかもしれません。

この時に赤ちゃん用のおしりふきなどが便利だったという話をよく耳にします。非常用に少し買っておくと良いかもしれませんね。

精神面について

doctor-a / Pixabay

他人と一緒に大きな場所で暮らさなくてはならない事もそうですが、これからの事を考えた時に精神的に不安定になってしまう人も多くいます。

東日本大震災の時にも子供の精神状態も心配されましたが、実際には大人が精神的に参ってしまって働く意欲さえなくしてしまったという話はよく耳にしました。

精神的なケアをする事は大変難しい事なのですが、早目に対策をすればこうした大人の精神面のショックには対応できると言えます。

例えば避難したばかりの時には恐ろしさとか生きていた事の安堵、もしくは亡くなった家族や身内や知り合いへの思いなど様々な事が重なってあまり先の事は考えられないものです。

ところが避難所生活が慣れてくる頃になると、この先どうしよう?とか仕事あるのか?とか家族をどうやって食べさせたらいいんだろう?などの現実的な問題がのしかかってきます。

DanCristian / Pixabay

実はこの時の段階である程度の希望を見出すことができるものがあるのなら問題はそれほど重くはならないのです。

ところが、被災地というのは普及をしようとしても、なかなかうまく復旧する事ができないものです。そんな状態で従業員を雇うなんて事は不可能に近い事だと言えます。被災した方々が何を一番心配するのか?

それは家族の生活です。いつまでも避難所生活をする事はできませんよね。できるだけ早く自分たちの生活を始めたいと思うものなのです。

そこで収入源を見つける事はとても重要な事で死活問題なのです。こうした事だけでも迅速に解決する事ができれば精神面での負担は軽くなるものです。

一方で子供さんの精神面というのもとても重要な問題だと言えます。子供の頃に受けた大きなショックというのは大人になってからも影響を残すと言います。

Free-Photos / Pixabay

特に多くの人が亡くなっているような自然災害を経験すると、のちのちまでその事がインプットされてしまう事も少なくありません。

そこで子供さんがショックから早く立ち直るためには、大人たちが必死に動いて子供たちを楽しませてあげたり話を聞いてあげたり、優しく包み込んで安心感を与えてあげたりする必要があります。

子供さんに無理矢理話をさせるのはよくないので、何気ない会話などでショックを和らげられるようにしてあげるのも良いかもしれません。

特に子供さんの場合「親が死んだのは自分のせいだ」と思う子もいるようです。そういう場合は親として子供を守るのは当然の事!もし自分でも同じ事をしたでしょう?と話してあげたりするのも良いですね。

そしてご両親はあなたの事を一番大事に思っていたんだよ!だから頑張って生きようね!など、励ましつつも納得のいく理由を話すのも良いかもしれません。それ以上は深追いせずに立ち直るまでサポートをしてあげましょう。

寒さ対策

PIRO4D / Pixabay

被災した季節によっても対応は違ってくると思います。例えば東日本大震災のように3月という寒い時期に被災した場合は体温が低下してしまう事を抑える事が必要になります。

また、都心では駅などに泊まる人も多くいたようでしたが、その時にも寒さとの戦いだったようです。ところで寒い時にどうしたら暖かくなるのかご存知でしょうか?

実は電気も無いガスも無い状態だった場合にもっとも重宝したのはビニールだったようです。新聞紙なんていうのも暖かかったという話も聞きました。

よく被災地の避難所が中継されるとダンボールなどで周りを囲ったりして寒さ対策プラスプライバシーを守っていたようですが、紙というのは確かに暖かいものなのです。

なので、万が一の時のために避難所の指定されている場所のどこかにダンボールなどを保存しておくのも良いかもしれませんね。他に用意しておくと良いのがプチプチってご存知ですか?

Myriams-Fotos / Pixabay

空気が入っているビニールの衝撃吸収シートですが、実はあれが一番暖かいのだという事を知っていますか?あれは空気が入っているので冷たい床に身体が触れるのを防いでくれます。

もちろん暖かい体温が冷たい床に吸収されてしまうのも防いでくれます。小さいつぶつぶのものは体重でつぶれてしまう可能性があるので、大きいつぶつぶのタイプのものを避難所に指定されている場所のどこかに保管しておくと良いのではないでしょうか?

実はこうした空気を入れるタイプのシートの方が寒さ対策をするにはピッタリなのです。空気を入れるタイプのマットレスなんていうのも良いですね。

お年寄りや赤ちゃんなどの体温調節が難しい年齢の人にはとても助かるのではないでしょうか?

地震などの被害も恐ろしい事ですが、風邪などをひいてしまう事もとても怖い事です。こうした寒さ対策をする事によって健康状態を良好に保つのはとても重要な事だと言えます。

暑さ対策

Manne1409 / Pixabay

寒さ対策と違って苦労をするのが暑さ対策だと思います。避難所に指定されているのはほとんどが体育館などですね。

体育館に冷房設備が整っている場所もあるかもしれませんが、ほとんどの場合はそうした設備が無いのではないでしょうか?

すると夏の時期に避難所で生活をしなくてはならないなんて事になってしまうと「熱中症」などの病気を発症してしまう可能性も非常に高くなってしまうのです。

そこで暑い季節に避難所生活をする時の注意点などについてを調べてみましょう。

まず必要なのは体温の上昇によって大量の汗が出るという点に注目しましょう。人は水分を保たないと動けなくなってしまいます。

Pezibear / Pixabay

ひどい時には死に至る事もないわけではありません。なので水分の補給を欠かす事はできません。本当ならスポーツドリンクなどが良いのかもしれませんが、一般的にお茶や水というのが多いかもしれません。

そうした時にちょっとした工夫をする事で水分が吸収しやすくする事はできます。砂糖と塩をひとつまみ入れて飲むと良いと言われています。これは汗と一緒に塩分が出てしまうので、それを補うという意味もあります。

また、暑くても扇風機などを自分たちのために独り占めにする事はできません。そういう時には濡れたタオルを首に巻くとか脇の下に濡れたタオルをあてるなどをすると体温が上昇するのを多少防げるので暑さが和らぎます。

風通しが良い場所にいるのも大切な事ですが、避難所で風通しが良い場所と言ってもなかなか見つける事はできないでしょう。

そこでミントなどの成分の入ったローションなどを持っておくとか、ベビーパウダーを持っておくと良いとか言いますね。

blueeve / Pixabay

ミントなどの成分の入ったローションを水に溶かして(パウダーも同じように使います)それで身体を拭き取る。

すると少しの風で(うちわなどで仰ぐくらいで)体温が下がるので涼しく過ごすことができます。パウダーの場合は汗が出るのを防いでくれる働きがあるので、サラっとした感じになって良いと言われています。

また、ミントのオイル(アロマのマッサージオイル)などを使っても良いですね。この時も赤ちゃんのおしり拭きがあると便利です。

丈夫ですし大きめなのでいつも家に置いておくと良いかもしれませんね。このように少しの工夫で涼しく過ごす事ができます。

プライバシーを守るために

StockSnap / Pixabay

日本の避難所生活というのは納得がいかない事もあります。例えばプライバシーを守るためにキャンプ道具などを持っている人がテントの中で生活をしていたとして、その人たちの食べ物は自給自足しろというのが納得がいきませんね。

どうやら避難所生活をしていないと食べ物はいただけないらしい。という話を聞いてちょっとびっくりしてしまった事があります。

プライバシーを守るためにはテントで暮らしたって良いではないですか?こうしたところをしっかりとしてくれれば一番プライバシーを守る方法はテントでの生活です。

家族だけで一つの空間を共有する事ができるので他人の目を気にする事もありませんし、安心感も違いますし何よりも気持ちが安らぎます。

StockSnap / Pixabay

もしもキャンプ道具を持っている人がいるのなら避難所の敷地内でテントを張って生活をしても良いかもしれませんね。

その時には避難所で生活をしている事になるので食料や飲水などを分けてもらえるのではないかなと思うのですが、どうなのでしょうか?この事に関しては今後も調べていく事にしましょう。何かわかり次第このサイトでご報告できればと思っております。

さて、テントは確かにプライバシーを守るには良い方法かもしれませんが、一般的にはテントなんて持ち出す余裕がある人はいないかもしれません。

すると当然避難所で生活をする事になるわけですが、もしも避難所で自分たち家族に与えられたスペースを区切りたいのであれば、なにかパーティションのようなものが必要になってきますね。

一般的にはそれがダンボールだったりするのですが、ダンボールには高さがありませんからなかなかプライバシーを守る事は難しいです。ですが自分たちのスペースにテントのようなものを作る事は可能ではないでしょうか?

作り方はこちらのサイトさんで詳しく書いてありますので参考にできると思います!簡易テントの作り方リンク集からもこちらのサイトへジャンプできます。参考になると思いますよ!

お年寄りと子供

thatbaldguy / Pixabay

体育館にたくさんの人が一緒にいるとなると問題になるのはお年寄りと子供という年齢が離れている世代の同居です。お年寄りはうるさいのが苦手という人も多いと思うのですが、子供はうるさいのが当たり前!

そこでお年寄りがうるさくする子供に怒鳴るなどの行動が目立ったという報告があるようです。現在日本は子供の数よりもお年寄りの数の方が圧倒的に多いですね。

当然そうなると多勢に無勢でお年寄りの意見が通ってしまいがちです。でも本当にお年寄りの事だけを考えれば良いのでしょうか?確かにお年寄りは大切にしなくてはならないとは思います。

お年寄りと子供たちが共存するには?

Soledadsnp / Pixabay

子供はこれから色々な事を学んでいかなくてはなりません。もしもお年寄りに怒鳴られたりして生活をしていたとしたらどうなるのでしょうか?もしかしたらその子供たちはお年寄りが嫌いになってしまうかもしれません。

するとお年寄りの面倒なんて見たくないという極論に達してしまう可能性だってあるのです。お年寄りを優先するべきなのか?それとも子供たちを優先するべきなのかについては色々と意見があるようです。

一つの案として学校の教室などを避難所に使う場合などは上の階にお年寄りを中心に入居させてみてはどうでしょうか?そして子供たちは思いっきり遊べるように体育館で家族と過ごすというのも良いですね。

東日本大震災の時に起こった話

Myriams-Fotos / Pixabay

東日本大震災の時に聞いた話ではお年寄りが赤ちゃんが泣く声がうるさいと怒鳴ったりしたケースもあったようです。これからの日本を担う子供や赤ちゃんに怒鳴るお年寄りに対して、若い人たちが良い印象を持つものでしょうか?

一生お年寄りを孤立させてしまう結果になってしまうのではないでしょうか?そうした事を避けるためにもお年寄りと赤ちゃんや小さい子供さんのいる家族が一緒に過ごすのはお互いに良くないと言えます。

避難所生活がどのくらい続くのかわかりません。長い間一緒に過ごすのであれば快適に過ごしたいと思うものです。でもどちらも自分の我を通すのは良くありません。

ストレスは心にしこりを残します

特に赤ちゃんや小さいお子さんを持っているお母さんは神経質になってしまいます。こうした事を無くすためにも行政などはもっと避難所での過ごし方などは考えるべきではないでしょうか。

誤解しないでいただきたいのはお年寄りが悪いという事ではありません。同じ命ですからどちらも大切です。でもこれから未来を担う子供たちにお年寄りから怒鳴られたりうとましく思われたりするのはいけない事だと言っているだけです。

タイトルとURLをコピーしました