災害について色々と特集をしていますが、今回は東日本大震災でも大きな被害をもたらした「津波」についてを特集いたしました!
いったい津波とはどういうものでどんなメカニズムで起こるのか、なぜ起こったら被害が甚大になってしまうのかなどについても、簡単ではありますがまとめてみたのでご覧ください。
津波とは?

rolandmey / Pixabay
津波とは海底の地盤が隆起したりする事で発生する大きな波の事で、大きな地震などが発生した時に起こるものです。
イメージとしては大きな波が「さぶーん」とくるイメージがあるようですが、実際の津波というのは海面が盛り上がるものです。
盛り上がった海面がもとに戻らずにどんどん膨れ上がるような感じになるので、低い土地などは海面の下にもぐってしまうというもの。
震源地から左右に向かって海面が盛り上がるので、あちらこちらの陸地(国)で被害が起こる事が多いです。
なのでよその国で起こった地震だから大丈夫だろうと思っていると、意外と被害が大きかったりするので気をつけたいものです。
実際に今回起こった東日本大震災では遠くアメリカやハワイなどに到達した津波が3mや2mなどの大きなものとなったために被害が大きかったのも事実です。
過去にもチリなどで起こった地震の時の津波によって、日本でも大変大きな被害を出した事でも有名です。
また、津波という名前ですが、英語でも「TSUNAMI」という呼び方をします、どうしてかというとハワイで津波が起こった時に日系の移民の方々が「津波が来た」などと言った事から津波と呼ぶようになったそうです。
英語の名前は「seismic sea wave」という呼び方をします。
津波の速度

ravelinerin / Pixabay
津波の速度はとても速い事には間違いありませんが、過去に起こった全ての津波が同じ速度と言う事ではありません。なぜならば津波の速さは海底で起こった隆起の深さや高さによって違うものだからです。
例えば震源地が陸地から離れていて震源の深さが深い場合には、あまり津波の大きさは変わらない(小さい)ものです。これは海面から深い位置で
ところが震源地が陸地に近い場所で、震源の深さが浅い場合には津波は大きく速くなる事が知られています。
例えば、深さが10kmの場所で起こって波の高さが2mだった場合の津波の速度は時速360kmくらいのスピードと言われております。
これは新幹線が走る速さに匹敵するほどの速さなので、人間が走って逃げようが車で逃げようが逃げ切るのは大変難しい速度という事になります。
なので津波の警報が鳴る前でも地震が来たら、出来るだけ高台へ逃げるような癖をつけておくと良いと思います。
ムダ足だとしても、その迅速な行動が自分や家族の身を守るという事につながっていきます。
津波の警報の表示について

scym / Pixabay
津波が起こりそうな地震が発生すると、テレビの上や左右に現れる地震速報と共に津波に関する情報も出る事があります。
この時に表示される警報や注意報によって、波が来る時の到達時間やおおよその波の高さなどが表示される事があります。
津波注意報
高いところで0.5m程度の高さの津波が来る可能性があるので注意してくださいという意味です。
津波警報
高いところで1m~2m程度の高さの津波がくる。というような強い意味になります。
大津波警報
高いところで3m以上の高さの津波が来る。というような強い意味になります。
一般的に注意報の時にはそれほど危険を感じないのかもしれませんが、海底の形によっては波の大きさが変わる可能性もあるので十分に警戒をする必要はあります。
また、警報が出た場合には各自治体で緊急放送などが街中に流れると思うので、避難警報などが出た場合には出来るだけ迅速に避難するようにしましょう。
津波は湾の中に入ると波が高く速くなる事が多いので(震源からかなり離れれば威力は弱まる)湾の中で暮らしている場合などには、特に注意をする必要があります。
また、予想到達時刻が発表されますが、この表示よりも速く到達する可能性もあるので、あと何分あるから大丈夫などと思わずに迅速に行動をするようにしましょう。
津波が発生したらどうするべきなのか? 命を守るには?

photo-graphe / Pixabay
津波の発生した場所にもよるでしょうが、津波の到達するまでの時間は意外と短いと考えた場合、津波の発生を知らせる放送が行われてからでは遅い場合もありますよね。
東日本大震災の時には、普段から津波が来るとは言っても高くても1mくらいだった事もあって、多くの方が「またそんなにひどくはないだろう」と思ってしまったのも被害を拡大した原因となりました。
そこで、もしも津波の発生の放送があった場合には、速やかに高台へと非難をするのが望ましいと言えます。車を使って避難しようとするのもわかりますが、遠方から逃げてくる方もいらっしゃいますよね。
その方は当然車を使って避難してくるでしょうから、できれば近所の方は徒歩で避難した方がより多くの方が生存する可能性が高くなると言えるかもしれません。
高台への入り口付近で渋滞が起こってしまったら、結局は車を捨てて逃げるようになるのですから、最初から近くの方は徒歩の方が都合がいいのです。途中で車が動かなくなってしまったら恐怖ですよね。
高い建物にお住いの場合は上の階へ移動する?

WikiImages / Pixabay
東日本大震災では高い建物に避難した方の多くが助かっています。鉄筋コンクリートで作られた現在の建物の場合は、津波が襲ってきてもそれ以上の高さが無い限りは安全だと言えます。
もちろん最初の地震で傾いたり亀裂が入ってしまったりした場合には不安を感じるかもしれませんが、すぐ近くに高台が無いのならば高い建物のできるだけ上に逃げた方が生存の可能性は高くなるでしょう。
ただし入り組んだ地形の場合は他の場所よりも津波の高さが大きくなるので、4階とか5階では被害にあう可能性がありますので、7階以上に避難した方がよさそうです。
近所に津波避難ビルに指定されている建物がありますので、その場所をチェックしておくといいですね。中には高い建物であってもカギがかかっているビルもありますので、避難指定されているビルをチェックしておく事は非常に重要です。
時間帯によっては家族がバラバラになっている事もありますので、それぞれがしっかりと非難ができるように普段から話し合っておくといいですね。
また、逃げる時には荷物を持っていきたいと思う方もたくさんいるでしょうから、普段からすぐに持ち出せるようにしておく事も必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は津波についてのお話をしてみました。東日本大震災の余震もまだあるかもしれませんし、これから南海地震が起こった場合にも可能性があるので、それぞれに被害を最小限に抑えるべく頑張って予防してみましょう。
もしも生きている間に大きな災害に遭遇する事があったとしても、備えていれば次への希望も湧いてくるはずです。ぜひ災害に備えて少しでもリスクを軽減しておけるようにしておきましょう。